Interviewed by Pete Paphides (The Times) 原文
(Translated by MAKIO)
皆がスミス再結成を望んでる。可能性の半分を貴方がが握っている、とPetePaphidesは云う。
もしマンチェスター全域がリユニオンの話題で満ち満ちていたら、スミス創始者であるこのギタリストはたちまちコトを回収してしまうだろう。19年間、スミスというグループとは無縁だったと彼は云う。効果的な解散劇の後、彼はモリシーのソロアルバムを通して一度も聴いた試しがないのだ。
しかして、噂の粉は少量ながら碾かれていた。この場合、1月末にスミスのベーシストだったアンディ・ロークと19年ぶりに同ステージに立つというニューズであり、更にマンチェスターにキラ星の如く他バンドも共演、目的は癌治療のパイオニアであったクリスティ病院へ化学治療の代わりに百万ポンドを寄付しようという、即ち”マンチェスターVキャンサー”というチャリティ・コンサート開催のニューズだったのだ。
モリシーは新作リリースの準備をしているので仕様がないにしても、マイク・ジョイス以外のドラマーを誰が想像出来ます?それにニューオーダー、バッドリー・ドローン・ボーイ、エルボー、ダヴズなど仲間バンドのシンガーが居ればこの夜は何でもアリなのでは?
私はどもりながら謝った。”ちょっと混乱しちゃって…。”
彼は私がちょっと鈍い人間を装っていると思ったようだった。しかし、私は鈍い振りなどしていなかった。 もし私が混乱するとしたら、まさにその裁判に、である。伝えられた所によると、未払いであった百万ポンドのロイヤリティを求められてモリシーとマーがジョイスとロークに訴えられた(ロークは示談が成立)が、ふたりを訴え出たのは飽くまでもジョイスとロークである。マーがスミスのどんなメンバーとつるんでいたって、それは思いも寄らない事だろう。
ギタリストは、カップの傍らのミントティーのティーバッグぎゅっと絞りながら云う。
彼の横顔にスミスであった時の面影はない。それでも尚、彼は忙しい男であり、リタイアするという選択も持たない。彼はシアトルのバンド、モデストマウスとの仕事を終え、オレゴン州ポートランドから戻ったばかりだ。彼らの繋がりは、”Shameless”のライター、ポール・アボットが仕組んだTV番組、"Pendle witch trials in the 17th century"から生まれたありそうもないコラボレーションから続いている。
来る夏、彼自身のバンドであるヒーラーズの新譜が発売されれば、次世代の若者がこのマーというひと味違う男の特性を、CRT画面からギラギラとしみ出すのを観る事になるかも知れない。心強い事に11歳と14歳の彼の子供たちが、パパの過去の有名なものより新曲の方を好んでいるらしい。
障害は何もない。80年代のキッズはスミス帝国の歴史を記す、レトラセットされたビデオカセットを屋根裏に押しやるのだ。あたかもあほうどりコスチュームを軽々と着るマーのように。
今年は”The Queen is Dead”から20年。マー自身、このアルバムには最高のアンサンブルがいくつかあると語っている。私は訊ねた。”もし噂が本当なら、モリシーが8分も帝国の衰退を語るバージョンがあるらしいですね。事実、ロングバージョンはひとつ存在したんですよね”。
しかし、彼の妻、アンジーが20年以上も評価されない事はいいのだろうか。そりゃあマーはファンだろうけれども。カンについてなどの意見を持った女性と結婚したのだから、それはいいのか。
”うわ、彼女をバンドに入れた方が良かったんじゃないですか?” 私は提案した。
***END***
**解りにくそうな言葉解説**
”R-ワード” : Reunionの事でしょう。
”レトラセット” : 英国製レタリングシールのセット。ワープロのない時代、お世話になりました。
”あほうどりを着る” : よくわかりません・・・ (想像したのはジョン・クリーズ/*パイソンズ*/のあほうどり売る女)
”CAN” : カン。初期にダモ鈴木を擁したジャーマンロックバンド。